ロレックス・エクスプローラーⅡ:Ref.16570 Cal.3185
症状:定期メンテナスetc
修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレット洗浄
修理金額:27,500円
ロレックス・エクスプローラーⅡです。ロレックスの中では比較的多くご依頼頂くモデルです。
分解して洗浄しました。ムーブメントは3185ですが、31系は故障が少なく、止まる原因はゼンマイ切れが多いです。
時刻機構まで組み立てました。ダブルブリッジのフリースプラングで、精度も良く出ます。
3185は短針を単独で動かすことが出来ます。ルビーに覆われている部品がその動きを可能にしています。以前ブログに記載した3185の後継機種の3187では使われていない歯車ですが、部品自体に問題があったわけではなく、コスト面や作成する手間の点で変わったのではないかと想像します。
裏面です。
ダイアルと針を取り付けました。短針だけ動かすことが出来ますので、針の取り付けも比較的作業しやすいです。先程の歯車の特徴として、バックラッシュ(アガキ)の範囲が大きいため、時計回りと逆周りで針の位置がずれて見えます。時刻を合わせる際は時計回りで合わせて頂くと良いと思います。
ケーシングしてランニングテストを進めます。このムーブメントは等時性、持続時間、頑丈さで非常に高い完成度を実現していると思います。ノーメンテでも動きますがパーツは摩耗しますので、定期的なメンテナンスをおすすめいたします。定期メンテナスされている個体とノーメンテでは精度の出方が違ってきます。
また色々な修理をご紹介いたします。