ロレックス・デイトジャスト:Ref.1500 Cal.1570
症状:定期メンテナス
修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレット洗浄
修理金額:27,500円(参考価格)
分解しました。こちらの デイトジャストはメンテナンス後に委託品として店頭に並ぶ予定です。
香箱をチェックしています。15系は名機とされているようですが、年数が経っているため不具合は起こりやすいと思います。香箱は上下のアガキ、上下の受け穴の摩耗などチェックが必要です。
時刻機構まで組み立てました。15系は秒針を秒かなという歯車を使用しています。中央にある小さな歯車ですが、同時期のオメガやIWCなどでも使用されていました。秒かなを抑えるバネの圧を調整しないと針飛びなどを起こしますので注意が必要です。
裏側です。このモデルはオイスター・デイトで、デイトジャストの表記は有りませんが、ジャスト気味にカレンダーを飛ばします。デイトでもデイトジャストでもカレンダーがパシッと飛ばない状態になっていることがたまにあります。この個体も飛びませんでしたので、日送り車を調整してジャストするようにしました。
ダイアルと針を取り付けます。ダイアルは経年で変色があります。紺色のダイアルは変色しやすいと思いますが、ケースに入れるとビンテージな雰囲気があって良いと思います。ダイアルは部品を探せば交換することも出来ますが、中古パーツは年々高くなっています。モデルによっては針一本で数万するものもあります。
ケーシングしました。
ケースいれてランニングテストし調整します。メンテナンスが完了しましたら弊社店頭、またネットショップへ掲載予定です。
修理のご依頼が多く修理紹介の記事があまり更新出来ませんが、また色々なモデルを紹介いたします。参考にして頂ければ幸いです。