オメガ シーマスター 自動巻 Cal.571
症状:精度不良(遅れ)・自動巻不具合
修理内容:オーバーホール・ケース、風防ライトポリッシュ
修理金額:オーバーホール・27,500円+部品代16,500円 合計44,000円(参考価格)
分解して洗浄しました。
オメガ70年代製造のシーマスターです。銅色のムーブメントはビンテージオメガの特徴で、オールドキャリバーと言われます。オールドキャリバーになると新品の部品というのはかなり少なく、あっても海外取寄で高額になります。そのため中古パーツも交換のため使用することがあります。
時刻機構まで組み立てました。
古いシーマスターで1番多いムーブメントは565かと思いますが、こちらは571で珍しいモデルになります。修理金額が参考価格なのは弊社でメンテナンスしてリユース商品として店頭に並ぶ予定のためです。ムーブメントは年式からすると綺麗な状態です。
裏面です。
ノンデイトのためシンプルな構造です。こちらもサビなど無く綺麗です。
ダイアルと針を取り付けます。
オメガとシーマスターの文字もレトロな雰囲気です。ケースはボーイズサイズですので、ダイアルもムーブメント経と同じぐらいで小さめです。
ケーシングしました。
交換部品は自動巻のリバーシングホイールです。クラッチギアや切替車ともいいますが、2枚の歯車を組み合わせ、自動巻の両回転巻上げをするためのパーツです。このビンテージオメガでは不具合が起きやすい部品です。他のメーカーではゼニスのエル・プリメロ(Cal.400)、ロンジンのウルトラクロンなどでも不具合が起きます。今回交換したパーツは以前海外から取寄していたストック品のため現在の価格とは変わってきます。
参考にして頂ければ幸いです。今後も修理のご紹介をいたします。