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修理ブログ

ROLEX SUBMARINE CAL.3135 ロレックスのオーバーホール

ROLEX SUBMARINE CAL.3135 ロレックスのオーバーホール

ロレックス・サブマリーナ:Ref.16613 Cal.3135

症状:精度不良(遅れ)

修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレットライトポリッシュ・防水検査(20気圧)

修理金額:33,000円

分解して洗浄しました。サブマリーナもエクスプローラーと同様に多くご依頼頂くモデルです。このサブマリーナはケース、ブレスレットはコンビで、ダイアルにはサファイアとスポーツモデルでもラグジュアリーなデザインです。

組み立てました。以前もオーバーホールのご紹介をいたしましたので、簡略的にさせて頂きます。3135は非常に完成されたムーブメントで、壊れやすい箇所はあまりありません。

裏側です。不具合としてたまにあるのはこちらの面で小鉄車という部品の受け手が摩耗するということ、またリューズ操作がしにくい事があるということですが、それも頻繁に起こることではありません。

ダイアルと針を取り付けます。ケースとブレスレットのライトポリッシュをご依頼頂きましたのでオーバーホール27,500円、ライトポリッシュが5,500円で合計33,000円になります。スポーツモデルは研磨をあまりおすすめしていませんが、ご希望であれば作業いたします。どうしても研磨をするとダレる(形が変わる)ため、洗浄のみでも良いかと思います。

 

簡単なブログですが、参考にして頂ければ幸いです。また更新いたします。


ROLEX DATE JUST CAL.1570 ロレックス・デイトジャストのオーバーホール*委託品*

ROLEX DATE JUST CAL.1570 ロレックス・デイトジャストのオーバーホール*委託品*

ロレックス・デイトジャスト:Ref.1500 Cal.1570

症状:定期メンテナス

修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレット洗浄

修理金額:27,500円(参考価格)

 

分解しました。こちらの デイトジャストはメンテナンス後に委託品として店頭に並ぶ予定です。

香箱をチェックしています。15系は名機とされているようですが、年数が経っているため不具合は起こりやすいと思います。香箱は上下のアガキ、上下の受け穴の摩耗などチェックが必要です。

時刻機構まで組み立てました。15系は秒針を秒かなという歯車を使用しています。中央にある小さな歯車ですが、同時期のオメガやIWCなどでも使用されていました。秒かなを抑えるバネの圧を調整しないと針飛びなどを起こしますので注意が必要です。

裏側です。このモデルはオイスター・デイトで、デイトジャストの表記は有りませんが、ジャスト気味にカレンダーを飛ばします。デイトでもデイトジャストでもカレンダーがパシッと飛ばない状態になっていることがたまにあります。この個体も飛びませんでしたので、日送り車を調整してジャストするようにしました。

ダイアルと針を取り付けます。ダイアルは経年で変色があります。紺色のダイアルは変色しやすいと思いますが、ケースに入れるとビンテージな雰囲気があって良いと思います。ダイアルは部品を探せば交換することも出来ますが、中古パーツは年々高くなっています。モデルによっては針一本で数万するものもあります。

ケーシングしました。

ケースいれてランニングテストし調整します。メンテナンスが完了しましたら弊社店頭、またネットショップへ掲載予定です。

修理のご依頼が多く修理紹介の記事があまり更新出来ませんが、また色々なモデルを紹介いたします。参考にして頂ければ幸いです。


OMEGA オメガ シーマスター Cal.571のオーバーホール

OMEGA オメガ シーマスター Cal.571のオーバーホール

 

オメガ シーマスター 自動巻 Cal.571

症状:精度不良(遅れ)・自動巻不具合

修理内容:オーバーホール・ケース、風防ライトポリッシュ

修理金額:オーバーホール・27,500円+部品代16,500円 合計44,000円(参考価格)

分解して洗浄しました。

オメガ70年代製造のシーマスターです。銅色のムーブメントはビンテージオメガの特徴で、オールドキャリバーと言われます。オールドキャリバーになると新品の部品というのはかなり少なく、あっても海外取寄で高額になります。そのため中古パーツも交換のため使用することがあります。

時刻機構まで組み立てました。

古いシーマスターで1番多いムーブメントは565かと思いますが、こちらは571で珍しいモデルになります。修理金額が参考価格なのは弊社でメンテナンスしてリユース商品として店頭に並ぶ予定のためです。ムーブメントは年式からすると綺麗な状態です。

裏面です。

ノンデイトのためシンプルな構造です。こちらもサビなど無く綺麗です。

ダイアルと針を取り付けます。

オメガとシーマスターの文字もレトロな雰囲気です。ケースはボーイズサイズですので、ダイアルもムーブメント経と同じぐらいで小さめです。

ケーシングしました。

交換部品は自動巻のリバーシングホイールです。クラッチギアや切替車ともいいますが、2枚の歯車を組み合わせ、自動巻の両回転巻上げをするためのパーツです。このビンテージオメガでは不具合が起きやすい部品です。他のメーカーではゼニスのエル・プリメロ(Cal.400)、ロンジンのウルトラクロンなどでも不具合が起きます。今回交換したパーツは以前海外から取寄していたストック品のため現在の価格とは変わってきます。

参考にして頂ければ幸いです。今後も修理のご紹介をいたします。


SEIKO グランドセイコー 2nd 57GS 手巻のオーバーホール

SEIKO グランドセイコー 2nd 57GS 手巻のオーバーホール

セイコー グランドセイコー 2nd 57GS 手巻

症状:巻上不良

修理内容:オーバーホール・ケース洗浄・キチ車交換

修理金額:オーバーホール・22,000円、部品交換・3,300円 合計25,300円

 

キチ車の摩耗です。キチ車は手巻を行う際に丸穴車を回す歯車ですが、左が摩耗した歯車、右がデッドストックです。ゼンマイのトルクが強いと巻上げに力がいりますが、メンテナンスせず巻いていると摩耗して歯先が削れてしまいます。摩耗してしまうと巻上げがスリップして操作出来なくなります。今回はデッドストックのパーツが入手出来ましたが、古い部品はかなり少なくなっています。

ゼンマイも洗浄して組み立てます。ゼンマイも入手が難しいものは洗浄して使用します。ビンテージのクロノグラフなどのゼンマイは海外輸入していますので、別途お見積しています。

組み立てます。

組み立てました。手巻のため構造はシンプルです。香箱や1番受けなど摩耗しそうな軸受にはルビーが使われていて長く使用出来ます。ただ受け手がルビーでも歯車の軸が摩耗しますので、定期メンテナスは必要です。

昭和のGSは大振りなテンプがロービーとで時刻を刻みます。

 

また修理の紹介をいたします。参考にして頂ければ幸いです。


ROLEX CAL.3185 ロレックス・エクスプローラーⅡのオーバーホール

ROLEX CAL.3185 ロレックス・エクスプローラーⅡのオーバーホール

ロレックス・エクスプローラーⅡ:Ref.16570 Cal.3185

症状:定期メンテナスetc

修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレット洗浄

修理金額:27,500円

ロレックス・エクスプローラーⅡです。ロレックスの中では比較的多くご依頼頂くモデルです。

分解して洗浄しました。ムーブメントは3185ですが、31系は故障が少なく、止まる原因はゼンマイ切れが多いです。

時刻機構まで組み立てました。ダブルブリッジのフリースプラングで、精度も良く出ます。

3185は短針を単独で動かすことが出来ます。ルビーに覆われている部品がその動きを可能にしています。以前ブログに記載した3185の後継機種の3187では使われていない歯車ですが、部品自体に問題があったわけではなく、コスト面や作成する手間の点で変わったのではないかと想像します。

裏面です。

ダイアルと針を取り付けました。短針だけ動かすことが出来ますので、針の取り付けも比較的作業しやすいです。先程の歯車の特徴として、バックラッシュ(アガキ)の範囲が大きいため、時計回りと逆周りで針の位置がずれて見えます。時刻を合わせる際は時計回りで合わせて頂くと良いと思います。

ケーシングしてランニングテストを進めます。このムーブメントは等時性、持続時間、頑丈さで非常に高い完成度を実現していると思います。ノーメンテでも動きますがパーツは摩耗しますので、定期的なメンテナンスをおすすめいたします。定期メンテナスされている個体とノーメンテでは精度の出方が違ってきます。

 

また色々な修理をご紹介いたします。