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修理ブログ — ロレックス

近日入荷 ROLEX Ref.6569 オイスター・パーペチュアルのオーバーホール

近日入荷 ROLEX Ref.6569 オイスター・パーペチュアルのオーバーホール

ロレックス・オイスター・パーペチュアル:Ref.6569 Cal.1030

症状:委託商品のためオーバーホール

修理内容:オーバーホール・パッキン交換・ケース・ブレスレット洗浄

修理金額:33,000円(参考価格)

ビンテージ感の強い味のあるオイスター・パーペチュアルのオーバーホールです。委託商品で修理完了後、店頭に並ぶ予定になります。

分解しました

キャリバーは1030です。15系の前身になるかと思います。この年代になると個体の差はかなり出ますが、こちらの個体はサビも無く綺麗な状態です。

組み立てていきます

時刻機構まで組み立てました

軽く半世紀以上経っているムーブメントですが、精度もまずまずで実用でお使い頂けます。精度調整はまだマイクロステラ等のスクリュー式ではなく、緩急針です。キフショックはフラワータイプで、ビンテージ感があります。

裏面です

デイトがありませんのでシンプルです。この年代だと日付の早送りがありませんので、デイトが無い方が使いやすいかもしれません。

ケーシングします

普段見ることはありませんが、ローターはバタフライです。この1030と15系の初期に見られるローター形状です。

これからランニングテストです。ゴールドレタリングにクサビインデックス、リーフハンドとビンテージなモデルです。写真よりも実物の方が雰囲気あるモデルです。

修理が完了しましたら店頭商品になります。委託品で、販売価格は400,000円+税程度を予定しています。

今後も入荷予定や修理のご案内をいたしますので、またよろしければ御覧くださいませ。


近日入荷 ROLEX エアキング・デイト 5700 のオーバーホール

近日入荷 ROLEX エアキング・デイト 5700 のオーバーホール

ロレックス・エアキング・デイト:Ref.5700 Cal.1530

症状:店頭商品のためオーバーホール

修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレットライトポリッシュ

修理金額:27,500円(参考価格)

最近値上りの大きいイメージのエアキングですが、こちらはエアキングに日付を追加したデイトモデルになります。Ref.5700になりますが、流通量は少なく、レアな個体になります。

分解・洗浄の後組み立てます

15系は名機と言われますが、個体差がかなりあります。こちらの個体は摩耗も少なく、良い状態を保っています。15系(に限らず自動巻)はトルクが強いため、油切れを起こしたまま使用すると部品が摩耗していきます。ちなみにショックバネはフラワーキフでレトロ感があります。

裏面(文字盤側)

裏面も組み立てます。日送り機構にデイトジャストがついていませんので、ゆっくりと日付を送ります。

文字盤・針を取り付けます

シルバーダイアルに枯れたようなリーフハンドが良い雰囲気です。

ケーシングします

ケーシングした後に自動巻機構を取り付けます。これからランニングテストを行います。

シリアルナンバーから62年頃製造の個体のようです。ブレスレットはフルコマのリベットブレスで、年式を考えると良いコンディションの一本です。入荷しましたらネットショップへ掲載いたします。


ROLEX DATE JUST CAL.1570 ロレックス・デイトジャストのオーバーホール*委託品*

ROLEX DATE JUST CAL.1570 ロレックス・デイトジャストのオーバーホール*委託品*

ロレックス・デイトジャスト:Ref.1500 Cal.1570

症状:定期メンテナス

修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレット洗浄

修理金額:27,500円(参考価格)

 

分解しました。こちらの デイトジャストはメンテナンス後に委託品として店頭に並ぶ予定です。

香箱をチェックしています。15系は名機とされているようですが、年数が経っているため不具合は起こりやすいと思います。香箱は上下のアガキ、上下の受け穴の摩耗などチェックが必要です。

時刻機構まで組み立てました。15系は秒針を秒かなという歯車を使用しています。中央にある小さな歯車ですが、同時期のオメガやIWCなどでも使用されていました。秒かなを抑えるバネの圧を調整しないと針飛びなどを起こしますので注意が必要です。

裏側です。このモデルはオイスター・デイトで、デイトジャストの表記は有りませんが、ジャスト気味にカレンダーを飛ばします。デイトでもデイトジャストでもカレンダーがパシッと飛ばない状態になっていることがたまにあります。この個体も飛びませんでしたので、日送り車を調整してジャストするようにしました。

ダイアルと針を取り付けます。ダイアルは経年で変色があります。紺色のダイアルは変色しやすいと思いますが、ケースに入れるとビンテージな雰囲気があって良いと思います。ダイアルは部品を探せば交換することも出来ますが、中古パーツは年々高くなっています。モデルによっては針一本で数万するものもあります。

ケーシングしました。

ケースいれてランニングテストし調整します。メンテナンスが完了しましたら弊社店頭、またネットショップへ掲載予定です。

修理のご依頼が多く修理紹介の記事があまり更新出来ませんが、また色々なモデルを紹介いたします。参考にして頂ければ幸いです。


ROLEX CAL.3185 ロレックス・エクスプローラーⅡのオーバーホール

ROLEX CAL.3185 ロレックス・エクスプローラーⅡのオーバーホール

ロレックス・エクスプローラーⅡ:Ref.16570 Cal.3185

症状:定期メンテナスetc

修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレット洗浄

修理金額:27,500円

ロレックス・エクスプローラーⅡです。ロレックスの中では比較的多くご依頼頂くモデルです。

分解して洗浄しました。ムーブメントは3185ですが、31系は故障が少なく、止まる原因はゼンマイ切れが多いです。

時刻機構まで組み立てました。ダブルブリッジのフリースプラングで、精度も良く出ます。

3185は短針を単独で動かすことが出来ます。ルビーに覆われている部品がその動きを可能にしています。以前ブログに記載した3185の後継機種の3187では使われていない歯車ですが、部品自体に問題があったわけではなく、コスト面や作成する手間の点で変わったのではないかと想像します。

裏面です。

ダイアルと針を取り付けました。短針だけ動かすことが出来ますので、針の取り付けも比較的作業しやすいです。先程の歯車の特徴として、バックラッシュ(アガキ)の範囲が大きいため、時計回りと逆周りで針の位置がずれて見えます。時刻を合わせる際は時計回りで合わせて頂くと良いと思います。

ケーシングしてランニングテストを進めます。このムーブメントは等時性、持続時間、頑丈さで非常に高い完成度を実現していると思います。ノーメンテでも動きますがパーツは摩耗しますので、定期的なメンテナンスをおすすめいたします。定期メンテナスされている個体とノーメンテでは精度の出方が違ってきます。

 

また色々な修理をご紹介いたします。


ROLEX DATE JUST CAL.2235 ロレックス・デイトジャスト・レディースのオーバーホール

ROLEX DATE JUST CAL.2235 ロレックス・デイトジャスト・レディースのオーバーホール

ロレックス・デイトジャスト:Ref.79174 Cal.2235

症状:定期メンテナス

修理内容:オーバーホール・ゼンマイ・パッキン交換・ケース・ブレスレット洗浄

修理金額:27,500円

 

分解して洗浄しました。定期メンテナスのため不具合はありません。

ゼンマイを交換して組み立てます。レディースのムーブメントは小さいため作業は細かくなりますが、ロレックスのCal.2235はしっかりとして組立やすい構造です。2235よりも前のキャリバーには難ありというモデルもあります。またご紹介できればと思います。

ダイアル側も組み立てます。左に見える巻き貝のようなパーツでカレンダーを飛ばします。ちなみにデイトジャストは瞬時に日付を飛ばす機構のことで、12時ジャストに変わるという意味ではありません。

ダイアルと針を取り付けます。定期的にメンテナンスされている個体のようで良い状態です。

自動巻ユニットも組み立てました。レディースはメンズに比べて精度はやや落ちますが、クロノメーター規格に入るように調整します。レディースのクロノメーター規格は−5秒〜+8秒になります。実際はもう少し精度は詰めるように調整しますが、年式や状態で精度の許容範囲は変わってきます。

今後も修理のご紹介をいたします。