8月の休業日は5,6,9,13,16日となります。尚誠に勝手ながら20日〜28日まで夏季休暇とさせて頂きます。営業時間は10時〜18時までとなります。

OMEGA スピードマスター プロフェッショナルのオーバーホール

オメガ スピードマスター・プロフェッショナル:Cal.1861

症状:不動(ゼンマイ切れ)

修理内容:オーバーホール、ゼンマイ・パッキン交換、ケース・ブレスレット洗浄

修理金額:33,000円

オメガ・スピードマスター・プロフェッショナルのオーバーホールです。レマニア社製造の歴史の長いムーブメントで、比較的コンパクトなクロノグラフです。キャリバーは1861で、ロジウムメッキですが、年式によって番号やメッキの色が変わります。

ゼンマイ切れです。手巻でも自動巻でもゼンマイは切れるときには切れます。いっぱいまで巻いても、切れないように途中まで巻いてもあまり変わりません。手巻の場合はいっぱいまで巻いて使用して頂く方が精度は安定します。ただ一日に何回もいっぱいまで巻くのはおすすめしません。

洗浄した後組み立てます。このムーブメントは頑丈で壊れにくい構造ですが、精度はやや広めな印象です。クロノメーター規格ではありませんし、精度よりも頑丈さを主に設計されている感じがします。

クロノグラフ機構まで組み立てました。古いクロノグラフではクロノグラフランナーとミニッツレコーダーのつなぎが上手くいかないモデルもありますが、このキャリバーはそういった不具合は起きにくい構造になっています。

裏面(文字盤側)です。サビはもちろんですが、オーバーホール自体が初めてだったのかキズもありません。非常に綺麗な個体です。

ダイアルと針を取り付けます。これからケーシングしてランニングテストを行います。スピードマスター・プロフェッショナルのムーブメントは頑丈ですが、数が多いため個体差もあります。もし部品交換が必要な場合は別途お見積いたします。

オーバーホールのご依頼も多いモデルですので修理の参考にして頂ければ幸いです。


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